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猫でも「うつ病」になってしまうって本当?

うつ病は神経伝達物質の異常によって引き起こされる病気ですので、体内にうつ病の発症に関する神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなど)が存在していれば人間以外でもなり得ます。これら神経伝達物質は興奮や抑制などの活力に関係するものであり、猫や犬の体内にも存在しています。そのため、猫や犬でも神経伝達物質に異常が起きればうつ病になります。

人間の場合、うつ病になる理由の多くは対人関係や生活上のストレスだと言われています。しかし、猫はそもそも単独行動派でそれぞれがマイペースに過ごすため対猫関係のストレスはなく、生活上の不安(経済・仕事・家庭など)による精神的負担もありません。そのため、猫がうつ病になる理由の大半は生活環境にある慢性的・突発的なストレスだと考えられています。

猫にとってストレスになることは、環境変化・多頭飼育・遊べるものがないなどが挙がります。まず、環境変化に含まれることは、引っ越し・室内改装・新しい動物が入ってくる・好んでいた物や存在がなくなるなどです。これら環境変化は人間にとってもストレス度が高いと言われているため、感受性がより素直な動物にとってはかなりのものとなり得ます。

多頭飼育がストレスになる理由は、集団行動と単独で居られる場所がなくなることにあります。基本的に1匹で行動する生態であるため、本能的に自分以外は敵とみなす傾向があると言われています。猫としての家族や信頼している人に対しては敵の感覚を抱かないとされますが、通常はよく知らない存在がたくさんいる環境で落ち着ける動物ではありません。

遊ぶものかないことに関しては、感覚器官への刺激が減ることで脳の活動も弱くなるといった体内メカニズムが原因です。人間も何もない部屋に数日間身を置くだけでも意欲が低下することが研究により明らかにされており、これは感覚器官への刺激が著しく減ったことが原因だと言われています。猫にも同様のことが起きると推測されるため、猫が興味を持つ・好んで自ら遊ぶおもちゃを用意してあげましょう。

猫がうつ病になった時の兆候には、無気力・不適切な粗相・食欲不振・グルーミング不足または過多・社交性低下・攻撃性上昇・夜鳴きなどがあります。無気力・食欲不振・社交性低下は、人間の症状とよく似ています。グルーミング不足は身を構わなくなる意味であり、逆に構い過ぎる場合は皮膚と毛に異常が出るようになります。

攻撃性に関しては、放っておいてほしいがために近付いてくる存在に牙や爪を向けてくることがあります。夜鳴きは、普段それほど鳴かない個体が不機嫌そうな声で頻繁に鳴くようになった場合に要注意と言われます。特に遠吠えのように泣き続けるのは、それが昼でも夜でも異常の現れです。