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人間がペットから感染する病気を教えます!

脊椎動物と人間の間で伝染・伝播する感染症は、総じてズーノーシス(Zoonosis)と呼ばれます。日本語では人獣共通感染症と言い、これに当てはまる感染症は動物から人へ・人から動物へうつる可能性があります。ズーノーシスは全部で約150種類ありますが、日本ではこのうちの約50種類が確認されています。2006年6月には、飼い主はズーノーシスの知識を持って予防するという責務が法的に明確化されました。

脊椎動物には犬や猫など、一般的にペットとして飼育されている動物も含まれています。そのため、ペットから人に感染することも珍しくありません。ペット化が進んだ現代では医療的予防も普及して発症率は大分低下しており、日本も含め予防制度がある国ではズーノーシスによる罹患率・死亡率はかなり減少されました。

ズーノーシスには、いくつかの種類があります。種類は病原体により区分され、大まかにはウイルス性・細菌性・真菌性・リッチケア・クラミジア系・原虫性・寄生虫によるものに分けられます。

ウイルスは、細胞を持たず他生物の細胞を利用して自己複製する微小な構造体のことです。これが病原体となるズーノーシスには、狂犬病・高病原性鳥インフルエンザ・日本脳炎・ウエストナイル熱などがあります。疾患により、病原体となるウイルスの種類は異なります。

細菌は、細胞を持ち他生物の体内で細胞の栄養を吸収する代わりに毒素を排出し体内細胞を壊す存在です。パスツレラ感染症・バルトネラ症・結核・ペスト・野兎病・ライム病・レプトスピラ症・サルモネラ症・ブルセラ病・エルシニア症・リステリア症などがあり、それぞれ病原体となる細菌は異なります。

リッケチアは細胞の一種で、大気や土壌など環境中で生息できず他生物の細胞内でのみ生息可能なのでウイルスと似た行動が見られます。これを病原体とする疾患にはQ熱・日本紅斑熱・つつが虫病があり、人は通常外部寄生虫により感染します。

クラミジアは細菌の一種で、別生物の細胞内でのみ増殖可能・単独増殖不可なものです。エネルギー摂取は宿主に依存します。これを病原体とするズーノーシスには、オウム病などがあります。

真菌はいわゆるカビのことで、有機物質を腐敗させる働きがあります。真菌を病原体とするズーノーシスは、皮膚糸状菌症・クリプトコッカス症・カンジダ症などです。

原虫は顕微鏡でしか見れない単細胞生物で自然界に多く生息し、そのうちの一部が哺乳類に寄生し免疫系に反応を起こします。これに属するものには、トキソプラズマ症・クリプトスポリジウム症・ジアルジア症があります。

寄生虫は、体表や体内に生息して宿主から栄養吸収を行う生物です。フィラリア症・回虫症・エキノコックス症・疥癬症などがあります。