• ホーム
  • フィラリア感染を起こしてしまったときの症状について

フィラリア感染を起こしてしまったときの症状について

病気の犬

フィラリア感染症は、フィラリアと呼ばれる寄生虫によって発症します。フィラリアが成虫になるためには初めに蚊の中でミクロ状態から幼虫に発育することが必要で、幼虫になることで感染能力を持つようになります。その幼虫を体内に持つ蚊が血を吸うために対象の皮膚へ針を刺すことで、針内を経由してフィラリア幼虫が吸血対象の体内へ寄生という形で侵入します。

吸血対象の体内に侵入したのち、約6ヶ月から7ヶ月で成虫になります。成虫の大きさはオス17cm・メス28cmほど、色は乳白色で素麺に似た形状をしています。フィラリアは成虫になると肺動脈や心臓に寄生するため、感染者には命にかかわる深刻な症状が現れます。適切な処置を行わなければ、確実に死に至る感染症です。

この世に存在する蚊の全てが媒介するわけではなく、日本では約16種類の蚊がフィラリア媒介に関わっていると言われています。あらゆる蚊が存在しますが、一般的によく見る種類も含まれているため要注意です。

フィラリアによって引き起こされる犬の病気には、慢性犬糸状虫症と大静脈症候群があります。慢性犬糸状虫症では疲れやすい・乾いた咳・喀血・呼吸困難・腹水・ネフローゼなどが見られ、大静脈症候群では突発性虚脱・血尿・貧血・呼吸困難などが起こります。これらは適切な処置を行わなかった場合に必ず現れるものであり、どちらも命にかかわります。

フィラリアは人に寄生することもありますが、一般的には無症状で済むケースが多いと言われています。しかし、人により咳・血痰・呼吸困難が起きることもあるため侮れません。これら呼吸器系の症状は、犬糸状虫がコイン型の肉芽腫を形成することが原因で起きます。もともとの機能レベルや肉芽腫の状態により、症状の程度は異なります。

寄生虫系の感染・寄生を予防するためには、それぞれの病気に合った適切な対策と処置が必要です。特に蚊のようにありふれている虫が媒介する可能性のあるフィラリアは、意識的に対策をすべきと言われています。

狂犬病のように対策が義務化されたものではないため、予防接種はあくまで任意になります。動物から動物・動物から人に伝染することはまずありませんが、発症した時にツラいのは犬自身です。心臓機能や呼吸機能は異常が生じると身体的な苦しみが大きいため、大事なペットが発症しないためにも任意で予防接種を受けたり、蚊に刺されないよう意識して対策を図る必要があります。